もう一度頑張る

二人でそう決めてから

初めて会いました。

ちゃんと連絡取ったのも

会うことになったこの日が初めて。

珍しく「朝、少し電話で話せる？」

なんて言うもんだから

何事！？って驚いて。

慌てて連絡したら

「今日、会えるかな？って」

「いつもみたいにLINEで誘うと

この前の今日だから何か感じ悪く

受けとるかと思って電話にした」って。

『気を使ってくれたのね。笑』

『珍しい事言うから

何事かと心配した』

で、無事会えました。

まだどこかぎこちなく

探り探りの彼。

そして、今回の件で

彼が受けた精神的ダメージを

目の当たりに。

事前に話は聞いていたけど

会って、泣きそうな顔で

恐る恐る私に触れて。

抱き寄せられた瞬間

折れそうなくらい

強い力で何度も何度も抱きしめられた。

何年も穏やかにお付き合いしてた分

一気に底に叩きつけられた感じで。

夜もまだ寝れてないって。

ずっと不安そうに私に触れながら

「もう、離れられないな」って。

何度も何度も。

眠る時も「くっついて寝て」って。

いつも当たり前になりすぎてて

そんな事言わないのに。

私の知らない彼がそこにはいました。

ここまでとは思ってなかったから

私も泣きそうになって

思わず『ねぇ、もう大丈夫だよ』

『私ちゃんといるから』

『だからそんなに泣きそうな顔しないで』

そう言いながら

私が彼を抱きしめてた。

『早く眠れるようになってね』って。

ちょうど一週間前の

あの出来事。

その同じ曜日を前に

帰り際に彼が

「明日、見たくない人と車が

あると思うけど気にしないで。」

「ちゃんと対策は取ってある」

「だから、、、」

「こうなったのは、全部俺が

悪いんだけど」

「ごめんな、俺のせいで」って。

多分、この曜日を乗り越えないと

どんなにいつも通り連絡取ってても

あの日みたいに

仕事終わりに状況が

180度変わるかもしれない

彼の中には、まだその恐怖心が

きっと残ってる。

そう感じたから

『大丈夫。気にしないって約束したから。』

『朝ちゃんと連絡するし

仕事終わったら電話する。』

『だから待っててね』って。

で、ちょうど先週と同じ曜日。

いました、奥さん。笑

でも自然と気にならず

探しもせず。

きっとこの一週間の彼のお陰。

私たちには少し重たい

"ラストチャンス"だから。

そして、仕事終わりに連絡すると

彼の声が強ばってた。笑

やっぱり気にしてたんだなー。

私の言葉に凄く敏感だった。

でも、奥さんの話題は一切出さず

いつも通りにできました。

これでいい。

私も彼も。

後は彼が"もう大丈夫"

そう思ってくれて

精神的ダメージから

早く回復しますように。

ちゃんと眠れますようにと

願うばかり。

やっぱり私たち男女逆転してる。笑