何の話からか、昔付き合ってた人の話に。

私が話し終わった後、彼が話しだしたのは今の奥さんとの昔の話。

高校からの同級生な二人。

付き合ったり、別れたりを繰り返して最終的に結婚したってことは聞いていた。

ようは、腐れ縁。

彼の方が、奥さんの方に惚れて付き合ってたんだと思っていたら、実は逆だったみたいで奥さんの方が、高校の時から彼と結婚したがっていて、何回も寄りを戻したいって頼んでいた。

彼が、就職してしばらく地元を離れる時も

‘’待ってるから、やり直したい‘’って言われたって。

でも、無理だと彼は断った。

新しい環境に苦戦した時、今の奥さんに自分から連絡して彼の方から‘’やり直したい‘’とお願いしたけど

‘’もう遅い。他に好きな人がいる‘’って突き放された彼。

それでも、数年後二人は結婚した。

その話を聞いて「縁があったってこと。」

「縁がなかったら、一緒になってないでしょ。」

私が、そう言うと「きっとそうだな」って。

何でそんな話、私にしたんだろ？

彼は私に何が言いたかったんだろ？

そう思ってたら

「出身も違う、本来なら出会うことのなかったはずの二人が今こうして一緒にいる」

「俺達も、色んな縁があったから出会って今つづいてる」って私に言った彼。

本当にその通りなんだと思った。

何か１つでも違っていたら、彼に出会えてない。

きっと縁があったから、出会って惹かれて今一緒にいる。

一緒にいて、本当に居心地がいい。

楽しくて仕方ない。

「すごいことだと思わない？」

彼が嬉しそうに言った。

きっと‘’もうこの人しかいない‘’と思ってお互い結婚した。

でも、他に大事な人を見つけた。

縁がなければ、すぐに終わってるはず。

普通とは違う形の二人だけど、お互いがお互いを想ってこの関係を大事にしてる。

過去を気にしても仕方ない。

今を大事にしよう。

彼との‘’今‘’を。

最後は、この話が聞けて良かったと思えた。

それもきっと彼のおかげ。

彼の気持ちはしっかり伝わってるから。

だから私達は何があっても大丈夫！

素直にそう思えた。