最後の日②
仕事が終わって彼に連絡。
すぐ電話がかかってきて。
まわりくどい言い方をしても
仕方ないと思ったから
『奥さん同じ会社で働きだしたの?』
「、、、うん、そう。何でわかった?」
『車見て気付いて、会社に見たことない人がいたから、そうかな?って』
「急に決まってさ、、、」
『あのさ、私前から言ってるけど
昔から、付き合ってる人の
相手の顔がわかるのは無理なの。』
『奥さんに気付いてから
仕事終わるまでの数時間で
色々考えたんだけどね。』
『何をどうしたって私はそこを
曲げられない。
絶対に嫌なの。昔も今も変わらない。
これは、完全に私のわがまま。』
『だからね、これも一つのタイミングかな?って。
私たち、終わりにしよう』
私が話し終わった時
彼は、凄く驚いてた。
そりゃそうだよね、こんな急に。
さっきまでいつも通り
やり取りしてたのに。
ほんの数時間で何言ってるの?
だよね、きっと。
少し黙った彼が
「わかった。こればっかりは
仕方ない。」
「でも、本当に急に決まって。」
「○○ちゃんがそう決めたなら。」って。
『私は、この4年で本当に
良くしてもらったし感謝しかない。
だから、この答えにも後悔ないよ。』
『ありがとう。楽しかった。』
「こちらこそ。
長い間ありがとう。」
『もう、この電話で最後にしよう。
LINEも何もなし。』
「わかった。」
「今までありがとう」
その言葉を最後に
彼と電話を切りました。
ほんの数分のやり取り。
でも、長々と話したり
LINEでやり取りして
彼の言い訳を聞きたくなかった。
自分の決意が揺らぎそうで。
だから、奥さんがいつから働きだしたのか
何で教えてくれなかったのか
私から彼に問い詰めることは
一切しなかった。
だって、もう答えは出てたから。
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